人との交わりを豊かにし、
社会的自立に向けて少しずつ準備
精神科訪問看護とは
訪問看護では、障害を持ちながら生活されている方々の家庭や地域に病院の職員(看護者、ケースワーカー、作業療法士など)がお伺いして、看護、社会支援等の関わりを通しながら、毎日の生活の仕方を継続的に調整することで、当事者のよりよい状態を保ち、 病気や障害の改善などについて援助するシステムです。
この援助システムは退院された方、外来通院を続けている方であればどなたでも受けることができます。
精神科訪問看護の目的
(1)症状の観察、服薬状況の把握と援助
(2)症状悪化の早期発見とその対応
(3)通院を中断した場合の治療継続の働きかけ
(4)退院後の療養が円滑に行くように援助する
(5)生活状況の把握と援助(食事、洗濯、掃除、 買い物等)
(6)家族に対する相談や援助
(7)家族および地域社会との対人関係の調整
(8)社会福祉制度や施設の活用の援助
(9)合併症に対する療養相談
精神科訪問看護の対象とする患者さん
(1)長期入院により社会性が失われ生活指導の必要な方
(2)対人接触障害、食生活の不安、就労上のトラブルのある方
(3)話し相手もなく、閉じこもりがちの方
(4)家族が老齢で、家庭で誰も支えになってくれる人のいない方
(5)家族調整によって社会復帰がスムーズになると思われる方
(6)服薬が中断される恐れのある方
(7)症状不安定のまま退院した方
(8) 合併症があって退院した方
(9)再発再入院を繰り返す方
(10)現在外来通院中で不安をお持ちの方
精神科訪問看護を受けるには
主治医・病棟師長、外来師長、ケースワーカー、作業療法士とご相談されて、患者さん本人又は家族が訪問看護利用申込書記入の上、主治医、病棟、外来に提出してください。担当者が訪問日のご都合、その他詳しくお伺いします。
費用
訪問看護料は各種保険が適用になります。 自立支援医療を申請すると10%負担で利用できます。
《交通費は下記の通りです。》
往復10km以内 100円
往復20km以内 200円
往復50km以内 500円
往復100km以内 1000円
往復100km以上 1500円
訪問日
必要に応じて1週5回を限度として実施できます。
その都度次回訪問日を相談させていただきます。